長く続くパートナーシップ

パートナーと出会い、結婚することはゴールではなく、長い暮らしの始まりです。三十代中盤からの結婚でも、この先には何十年という時間があります。
この記事では、二人の関係を長く続けていくために大切にしたいことを解説します。
完璧さより、失敗を笑い合えること

たとえば、こんな夫婦を想像してみてください。妻は子どものころから忘れっぽく、ある日、自転車で買い物に行ったのに、歩いて帰ってきてしまった。しかもそのことを数日忘れていて、自転車がないと大慌てで探し回った。ところがその日、ふだんは几帳面な夫が「駅の駐車場に車を停めたのを忘れて、バスで帰ってきた」と言う。妻は思わず笑ってしまい、実は自分も、と打ち明ける。
長く続く関係に必要なのは、お互いが完璧であることではありません。相手の失敗を責めるより笑って受け止め、自分の失敗も隠さずに話せること。そういう関係のほうが、ずっと気楽に長く続きます。
三十代中盤からの結婚では、お互いの欠点も含めて、すでに人としての形ができあがっています。相手を変えようとするより、「似たもの同士だね」と笑い合える部分を見つけていくほうが、二人の暮らしは穏やかになります。
夫婦の恒例行事をつくる
毎年同じ時期に、同じことを二人でする。そんな恒例行事は、関係をつなぎとめる小さな柱になります。
たとえば、結婚式を挙げたホテルに毎年泊まりに行く、結婚記念日には必ず同じ店で食事をする、年末には二人で一年を振り返る。大げさなものでなくて構いません。
恒例行事のよいところは、毎年同じことをするからこそ、変化に気づけることです。子どもが生まれて家族が増えた、以前より早く疲れるようになった、話す話題が変わった。同じ場所から一年ごとの二人の姿を見ることで、ともに過ごしてきた時間の重みを感じられます。
「一家の和楽」という考え方
「人生の幸福は、一家の和楽である」という言葉があります。和楽とは、仲よく楽しむことです。
家族と喧嘩をしたり、不満を感じたりしたときに、この言葉を思い出すという人もいます。仕事での成功や、お金や、周りからの評価よりも、家族が仲よく暮らせていることこそが幸せの土台だ、という考え方です。
もちろん、何を幸せと感じるかは人それぞれです。ただ、二人が「何を幸せと感じるか」を共有できていると、ぶつかったときに立ち返る場所ができます。人生観を言葉にするの記事も参考にしてください。
程よい距離を保つ
長く一緒にいると、相手との距離が近くなりすぎることがあります。
たとえば、長年連れ添った夫が、ある朝突然「もう別れよう」と言い出した。ところが話をよく聞いてみると、再婚相手の当てがあるわけでもなく、日ごろの不満をぶつけただけの嫌味だった。そんな話は、どこの家庭にもあるものです。
こうしたすれ違いの多くは、お互いに相手のことを分かっているつもりになり、相手の話を聞かなくなることから生まれます。
夫婦であっても、一人の時間や、自分だけの友人関係、趣味は大切です。相手のすべてに口を出すのではなく、聞かれたら答え、困っていたら手を貸す。そのくらいの距離感が、大人同士の関係には心地よいものです。
特に、定年後や在宅勤務などで、二人で家にいる時間が長くなったときは要注意です。それぞれが過ごせる場所と時間を、意識してつくっておきましょう。
年齢を重ねてからの関係の育て方
三十代中盤から始まる結婚生活では、この先、親の介護や、自分たちの体の変化、病気など、若いころには考えなかった出来事にも二人で向き合うことになります。
そうした出来事を乗り越えていくために、日ごろから意識しておきたいことがあります。
- 感謝は、思っているだけでなく言葉にして伝える
- 不満は、ためこまずに小さいうちに話す
- 大きな決断は、どちらか一人で決めずに二人で話し合う
- お互いの考え方が変わることを、自然なこととして受け入れる
価値観は、年齢や環境とともに変わっていくものです。結婚する前に確かめ合った考え方も、十年経てば違っているかもしれません。ときどき、価値観の棚卸しシートを二人でやり直してみるのも、お互いの今を知るよい機会になります。
まとめ
長く続くパートナーシップに、特別な秘訣があるわけではありません。失敗を笑い合い、恒例の楽しみを重ね、程よい距離を保ちながら、変わっていくお互いを受け入れていく。その積み重ねが、何十年という時間を支えます。
このサイトでは、三十代中盤からの出会いと恋愛と結婚について、考え方から実践まで解説してきました。全体の流れをもう一度確かめたい人は、トップページの「記事の読み進め方」を参考にしてください。